2023.11月末~12月初めに新刊が出ます
ご無沙汰しております。牧野楠葉です。
そういえば、このニュースレターも、約1年も空いてしまっていたのですね。
仕事が忙しく、かといって精神の調子が安定しているわけでもない中、私はひたすらに原稿を書き、出版社に企画書と原稿を持ち込みまくっていました。
2021年『フェイク広告の巨匠』(幻冬舎)
2022年『アンドレ・バザンの明るい窓』(七月堂)
……と続き、毎年なにかは自分のライフワークとして、出版したいと思っていました。
そこで発端となったのが、社会学者・宮台真司先生とやったラジオでした。
私が、宮台先生の思想を取り入れて、それをもとに小説を書く。
そして、そのお題について、語り合う。
そんな、シンプルなラジオでした。
そこで私は『ローレン 意味のない記号の詩』という小説を書きました。
それは、『座間9人殺害事件』にまつわる少年の物語です。
なぜこの事件を選んだか?
それは、私も(事件当時、中学生~高校生でした)、Twitter(現:X)に『死にたい』と書きまくっていたからです。
もしかしたら、私も白石死刑囚のターゲットになっていたかもしれない。
ただ、運の問題だった。
ずっと、そのような思いを抱えていました。
だからこそ、いつかこの事件をテーマにした小説を書きたい。
それが叶ったのです。
幸い、日本橋出版という出版社が企画を通してくれ、無事にいま、デザイン案を考えてくれています。
今回から、新進気鋭の編集者、阿部智氏を迎え、一緒に私の物語ととことん向き合っていただきました。
帯文・解説文は、映画監督の佐藤佐吉氏に依頼致しました。
こちらもどうぞお楽しみに。
この第二短編集で力を使い果たし(どうやら私は、自分の命を削ることでしか小説を書けないみたいです)いまは、小説を忘れて仕事をしています。
しかし、小説を忘れることなんてできるのか?
答えは、否。
新しい小説を書き始めました。初の長編です。
第二短編集の反応がよければ、日本橋出版さんがまた書籍化してくれると思います。
こちらはまだまだ進んでいませんが、タイトルと概要だけ公開しますね。
『非行少女じゅり』といいます。
天涯孤独で遺産暮らしのじゅりが、ゲイ(後にバイと判明する)で自閉症のヒロと結婚し、しがらみだらけの日本を捨てて、海外逃亡する話です。
きっと私は、賞レースなどには向かないでしょう。
でも、出版し続けていれば、読者には届くはず。
そう信じて、今日も、書き続けていきます。
応援のほど、よろしくお願い致します。
牧野楠葉
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